梅雨対策

梅雨の食中毒の原因と予防法を知ってお弁当も安心

梅雨のジメジメした時期になると増えてくるのが食中毒。

梅雨は9月に並んで食中毒が多い時期です。

特にお子さんを持つお母さんは
持たせたお弁当が痛んで食中毒にならないか心配ですよね。

この記事では梅雨時の食中毒の原因が何か、
その対策はどんなものがあるのか、
お弁当が痛まないようにするにはどうすればいいか
などを見ていきます。

  

梅雨時の食中毒の原因とは?ペットボトルも危ない!

食中毒は

細菌性食中毒
ウイルス性食中毒
自然毒中毒

の3つに大きく分かれます。

 

このうちウイルス性食中毒は冬に起きやすく、
梅雨時は減る傾向にあります。

ウイルスは湿度が高いと死んでしまうからです。

雨が多く降って湿度が高い梅雨には弱いんです。

 

一方、梅雨時期に多いのが細菌性食中毒です。

特に多いのがカンピロバクター、黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌による食中毒です。

 

カンピロバクターは牛、豚、鶏などが腸に持っている菌で、
肉を生で食べたり、よく加熱しないで食べたりすることによって
感染して食中毒を起こします。

 

黄色ブドウ球菌は人が持っている菌で、手や傷口などに付いています。

傷がある手で料理をしたりすると感染します。

 

ウェルシュ菌は人や動物の体内や土など、いろいろなところにいる菌です。

肉などから感染します。

熱に強く、煮込み料理などっでよく増殖して食中毒を起こします。

近年有名なのが、一晩置いたカレーを温めて食べて感染する、という例です。

これは、ウェルシュ菌は酸素に弱いのですが、
よくかき混ぜないで温めて食べたりしたことによります。

 

これらの細菌は、高い温度や高い湿度を好んで増える性質があります。

だから、ムシムシする梅雨時は食中毒が増えてしまうのです。

 

そして、意外に危ないのはペットボトル飲料です。

ペットボトルは直接口をつけて飲みますよね。

そのため、口の中にいる細菌が移ってしまうんです。

それを飲みかけで放置すると菌がどんどん増殖します。

その数は24時間で何万倍ともいわれます。

そのため、おなかを壊すことがあるんです。

 

食中毒を予防するための3原則とは

では、食中毒を起こさないためにはどうすればいいんでしょうか。

これは、私が某ファストフード店でバイトしていた時に習った
食中毒を起こさない3原則というものがあります。

それは、

・つけない
・増やさない
・殺してしまう

です。

 

付けない、とは、文字通り食品などに細菌が付着しないようにすることです。

それには、よく手を洗う、や
生肉から菌が移らないように包丁やまな板を使い分ける、
などがあります。

手を洗うには、石けんで30秒以上ひじまで洗い、
爪の間も爪ブラシで洗う。

さらに最後にアルコールで消毒する、
というのがバイトで習った方法です。

 

包丁やまな板を使い分けるというのは、
生肉を扱うものとサラダなどを扱うものを用意して使い分けて
菌のが移るのを防ぐという方法です。

 

増やさない、とは菌の増殖を抑えるということです。

細菌は少量ならば食中毒を起こしにくいですが、
増殖することによって中毒を起こします。

これを防ぐには加熱した後に冷蔵庫に入れるなど温度管理をしたり、
菌を増殖させにくくする食材を使ったりする方法があります。

料理を作って出しっぱなしで一晩置く、などは一番危険です。

カレーは翌日が美味しいですが、
特に梅雨時はその日のうちに食べるのが無難です。

 

上に書いたペットボトルは早く飲み切るのが一番です。

飲みきれない場合は5度以下で保存すると菌が増えないそうですよ。

 

そして、殺してしまう、とは細菌そのものを殺して減らしてしまうことです。

これには食材や調理器具を高温で加熱殺菌したり、
漂白剤などで消毒したりします。

特に上に書いた包丁やまな板をはじめ、
ふきんやスポンジなどもよく洗って殺菌し、
水気を切って乾燥させることが大事なんです。

 

梅雨時にお弁当で食中毒を起こさないためには

さて、心配なのがお子さんやご主人に持たせるお弁当ですよね。

作ってから食べるまで時間がありますし、
その間高温にさらされる可能性もあります。

どうしたら食中毒を防げるんでしょうか。

ここでも菌を

・つけない
・増やさない
・殺してしまう

が重要です。

付けない、はよく手をあらう他に、
おにぎりはラップ等を使って素手で握らない、
ケガした手で食材に触らない(ばんそうこうもNGです)、
といったことが大事です。

 

増やさない、は、
まずはお弁当を作ったら冷ましてからふたをする。

すぐにふたをすると高温で菌が増殖します。

そして、保冷剤や抗菌シートを利用するのもいいですね。

あとは食材で細菌を抑えるものを利用する、です。

有名なのは梅干しですね。

おにぎりに入れたりすることで効果的です。

他にはごはんにちょっと入れたりして酢を使う。

あとは塩分やわさびなども効果があるんです。

 

殺してしまう、は前に書いたように
包丁やまな板・ふきん・スポンジなどの調理器具を消毒する他に
お弁当箱・箸・箸箱なども消毒したほうがいいですね。

 

まとめ

いかがでしょうか。

菌というものは
どこにでもいるものです。

空気中やそこら中にたくさんいます。

そこで、しつこいようですが、

・つけない
・増やさない
・殺してしまう

の3原則を守ることによって
怖い食中毒を防ぐことができます。

どうぞ、ご家族のために
しっかり対策をなさってくださいね。