雑学

2018年猛暑はなぜ起こった?熊谷市の41.1度の理由は?

 

今年(2018年)は異常に暑いですね。

7月23日には埼玉県熊谷市で過去最高の41.1度を記録し、
東京都青梅市でも都内での最高記録40.8度となりました。

何もしないでも汗がダラダラ出てきますね。

熱中症で亡くなったり、倒れる人も多くいます。

なぜ記録的な猛暑になっているんでしょうか。

 

日本の猛暑の原因はダブル高気圧!

今年の猛暑はダブル高気圧のせいと言われています。

フィリピン近海で海水の温度が上がり、
積乱雲が発生し、近くにある日本の近海で
上空から地上に降りてくる下降気流が起こります。

すると、高気圧は同じ下降気流を起こす性質があるので、
日本に東側にある太平洋高気圧が強くなり、
日本にかぶさるようになります。

これが日本の夏の暑さの原因です。

そして、今年はさらにチベット高気圧も発達してきています。

チベット高気圧とはなんなのかというと、
西太平洋やインド洋は海面の水温が高く対流が起こります。

対流とは下の空気が温められて上昇し、
上の空気が冷やされて下りてくることによって
空気の流れができる現象です。

この対流が活発に起こって
中国の西部のチベット高原に熱がたまって上空に発生するのが
チベット高気圧です。

このチベット高気圧と太平洋高気圧は高さが違います。

チベット高気圧は太平洋高気圧よりも高い場所にあるのです。

なので、両方が同時に日本に覆いかぶさることが可能なんです。

これが猛暑の原因です。

さらに日本では場所によって
フェーン現象というのが起こります。

フェーン現象とは、山に風が当たった時に、
そのまま風が山を越えて下り、
風下の温度を上げる現象のことです。

なぜそんな現象が起こるかというと、
風が山に当たって越える時に山頂は下より温度が高いため、
空気が冷やされて雲ができ、雨が降ります。

そして風上側の温度が下がります。

山を越えた風は湿気を置いてきたので乾燥しています。

そのため温度が上がりやすくなり、
山を下るにつれ、温度が上がり、
元より温度が高くなるのです。

このフェーン現象は山が多い日本では起こりやすい現象で、
夏の猛暑の原因の1つになり、
冬でも季節外れの暖かさをもたらします。

過去最高記録の埼玉県熊谷市の41.1度はなぜ起こったの?

では埼玉県熊谷市で41.1度になったのはなぜなんでしょうか。

これは、北西からの風が群馬の山を降りる、
フェーン現象が起こったためです。

上で書いたようにフェーン現象は乾いた風が下りてくる現象です。

41.1度を記録した7月23日の熊谷では、
乾いて湿度が低く、風が吹いていたので、
体感温度が前の日よりも低く感じられたそうです。

このフェーン現象に加えて、
東京の熱が南風で北側の埼玉へ運ばれたため
さらに温度が上がったのです。

2018年、この猛暑いつまで続く?

この猛暑はいつまで続くんでしょうか。

予報によると、7月の終わりごろまで続き、
さらに8月下旬から9月上旬にまた猛暑が来るようです。

ずっと平年より気温が高い状態が続きそうです。

雨が少ない状態になるようですので
水不足も心配ですね。

まとめ

猛暑の原因は
・フェーン現象
・太平洋高気圧とチベット高気圧によるダブル高気圧
・都会の熱

ですね。

まだまだ暑い日が続き、
毎年毎年暑すぎる夏になるんでしょうか。

夏が寒くてもダメだし、なかなかうまくはいかないものです。

熱中症には気をつけて夏を乗り切りましょう!