味噌汁や煮物を作るとき、「出汁の取り方は合っているのかな」と迷うことはありませんか。
市販のだしパックも便利ですが、昆布とかつお節で基本を知っておくと、料理の味を自分で調整しやすくなります。
結論から言うと、出汁はむずかしい技ではなく、分量・温度・時間の3つを押さえれば十分です。
特に昆布は「煮立てすぎない」、かつお節は「入れたらすぐこす」が大事です。
基本の出汁は、昆布とかつお節をこの順で取る
まずは最も基本の一番だしです。水1リットルに対して、昆布10g前後、かつお節20g前後を目安にすると、家庭で使いやすい味になります。
昆布を水に入れて30分〜1時間ほど置き、弱火でゆっくり温めて、沸く直前に昆布を取り出します。
そのあと火を止め、かつお節を入れて1〜2分待ち、布やこし器でこせば完成です。長く煮たり、何度も混ぜたりしなくても、香りが立った出汁になります。
おいしさは「うま味が出る温度」と「香りを逃がさないこと」で決まる
昆布には、主にうま味のもとになる成分が含まれています。ただし、強く沸かし続けると、ぬめりやえぐみが出やすくなります。そのため、昆布は「じわっと水にうま味を移す」役目だと考えるとわかりやすいです。
一方、かつお節は香りが魅力です。長く火にかけると香りが飛びやすいので、最後に短時間だけ使います。
つまり、昆布は土台、かつお節は仕上げと覚えると、流れを間違えにくくなります。
味噌汁・煮物・うどんで、同じ出汁でも使い方が変わる
たとえば朝の味噌汁なら、薄めでも香りが立てば十分満足しやすいので、昆布とかつお節の基本の一番だしが向いています。
反対に、煮物では具材の味が入るので、少し濃いめに感じる出汁のほうが全体がまとまりやすいです。
うどんのつゆのように、出汁そのものの存在感を出したいときは、かつお節を少し増やしてもよいでしょう。
逆に、子ども向けにやさしい味にしたいなら、昆布を中心にして、かつお節を控えめにすると角が立ちにくくなります。
比較すると、昆布だけだと静かなうま味、かつお節だけだと香りの勢いが目立ちます。
両方を合わせると、味が「広がる」感じになり、少ない調味料でも物足りなさを補いやすくなります。
だしがらは、すぐ捨てなくても使い道がある
出汁を取ったあとの昆布とかつお節は、味が抜けきっていないこともあります。
昆布は細く切って佃煮風にしたり、刻んで炒め物に入れたりできます。かつお節は、しょうゆを少し落としてごはんのお供にする方法もあります。
ただし、長時間室温に置いたままにせず、使うなら早めに加熱するのが無難です。
新しい出汁を取るときだけでなく、残った素材まで使い切れると、台所での「もったいない」が減ります。
濃ければ濃いほどおいしい、とは限らない
「昆布やかつお節を多く入れれば、必ずおいしくなる」と思われがちですが、そうとは限りません。
量を増やしすぎると、うま味だけでなく雑味まで強くなり、料理の味が重くなることがあります。
また、「しっかり沸騰させたほうが成分がよく出る」という考え方もよく見かけますが、昆布には向きません。
昆布は煮立てるより、低めの温度でじっくり引き出すほうが扱いやすいです。
なお、地域や家庭によっては、少し違う取り方が伝わっていることもあり、そこは諸説あります。
まとめ
- 昆布は水1リットルに10g前後、30分〜1時間置いてから、沸く直前に取り出す。
- かつお節は水1リットルに20g前後、火を止めてから入れ、1〜2分でこす。
- 出汁は「強く煮る」より「温度と時間を守る」ほうが失敗しにくい。