日本では、いろいろな行事があり、
それぞれの行事の日に
食べるものというのがありますよね。
例えば、お正月にはおせちとか、
桃の節句(ひな祭り)にはひなあられとか
端午の節句にはちまき・かしわもちとか
節分には豆・恵方巻、とかありますね。
でも、同じようにみんなが知っている行事、
七夕に食べるものと言われると、
あれ?なんだっけ?
となりませんか?
七夕の行事食とはなんでしょうか。
実はみんながよく知っているアレだったんです。
七夕の食べものとはそうめん!
そう、実は七夕に食べるものとは
そうめん
なんです。
全国乾麺協同組合連合会は
1982(昭和57)年に、7月7日を「そうめんの日」に制定しています。
30年以上も前の話ですが、
あまり知られていませんね。
夏は涼しげで冷たくツルツルっと
入るそうめん、
いいですよね。
でもそうめんって地味な存在じゃありませんか?
結構意外ですよね。
そのそうめんがどうして七夕の食事だというんでしょうか。
七夕にそうめんの意味・由来とは?
七夕にそうめんを食べる由来はなんでしょうか。
そうめんはもともとの原型は
中国の索餅 (さくへい)というもので、
小麦粉と米粉を練って縄状に作ったお菓子です。
索餅には言い伝えがあります。
古代中国の帝の子供が七月七日に亡くなり、
その後に鬼神となって祟って熱病を流行らせたので
人々はそれを鎮めるために
子供の好きだった索餅を供えたということなのです。
この索餅は日本にも伝わって、
むぎなわと呼ばれるようになりました。
そして、熱病を鎮めたという故事から、
これを7月7日に食べると病気をせずに過ごせるという
言われるようになったと言われています。
この索餅は、「延喜式」という平安時代の書物には、
旧暦7月7日の七夕の儀式のときに供えられたという記録があります。
そして索餅は「索麺(さくめん)」とも呼ばれ、
時代を経て今のようなそうめんになったと考えられています。
宮中から庶民へと広まったのです。
また、そうめんが白い糸のような見た目をしていることから、
機織りの糸に見立て、
機織りなどの芸事が上手になりますように、
との願いが込められている、
という説もあります。
健康と芸事上達の両方の意味が込められていたんですね。
七夕のそうめんレシピをご紹介
じゃあ、せっかくの七夕なので、
そうめんにしようかな、
というあなた。
そうめんを七夕っぽくしちゃいましょう。
具材にちょっと工夫をするだけで
家族が喜ぶそうめんに。
まず、そうめんを天の川に見立て、真ん中に盛りましょう。
そして、ニンジン・ハム・薄焼き卵・オクラなどの具材を
織姫・彦星に見立てて、型で星形にくり抜くか、
願いを込めた短冊に見立て、短冊状に切って
そうめんの周りに飾りましょう。
これだけでグッと七夕っぽくなりますね。
五色そうめんというのもありますから、
それもちょっと使えば華やかになります。
めんつゆもちょっとアレンジして
しょうゆ味だけでなく
胡麻ドレッシング+めんつゆの胡麻つゆや
キムチのもと+めんつゆのピリ辛つゆなど
どうでしょうか。
そうめんだけじゃ寂しいからおかずも何か…
という場合には、
せっかく夏なので、
夏野菜の料理はどうでしょうか。
夏野菜の天ぷらや夏野菜の煮びたしなどです。
夏野菜の煮びたしは、
オクラ・なす・ピーマン・カボチャなどを
素揚げしてからそうめんを食べる時と同じ濃さのめんつゆにつけて
冷やすだけ。
夏にぴったりの料理ですね。
あとは、ちらし寿司も人気のようです。
ちらし寿司はひな祭りなどの時にも人気ですが、
華やかでいいですよね。
こちらも具材を星や短冊型に切って飾りつけると
お子さんも喜ぶでしょうね。
まとめ
いかがでしょうか。
・七夕の食べ物はそうめん
というのは意外だったと思います。
私も初めて知ったときはなんで~?
と思いました。
そして、
そうめんは
・中国から来た索餅が原型
・宮中の七夕の儀式で供えられた
・健康と芸事上達を願って食べられるようになった
ということでしたね。
七夕そうめんのレシピもぜひやってみてくださいね。