病気

みんな知らないけどヘルパンギーナの感染は冬にも!その症状と治療法とは

ヘルパンギーナと言えば、夏になると子供が感染する
「手足口病」「プール熱(咽頭結膜熱)」と並ぶ三大疾病の一つですが
最近は冬でもヘルパンギーナに感染したと聞く事があります。

ヘルパンギーナはエンテロウイルス属に属するウイルスに起因します。

エンテロウイルス属は熱帯では通年性にみられる特徴がある為、
日本でも通常5~10月の間の流行とされてきました。

そもそも夏の風邪、
ヘルパンギーナの感染症例が
どうして冬にも報告されるようになったのでしょう。

ヘルパンギーナの特徴をご紹介していきたいと思います。

 

 

ヘルパンギーナの感染は冬にも起こる?その症状とは?夏とは違う?

ヘルパンギーナの特徴的な症状は高熱が突然出る事です。
高熱の目安は38度。
高熱は2ー3日続きます。

加えて喉、喉の入り口にできる水疱です。
これがとても痛い!
水を飲んでも、喉がヒリヒリっとする痛みが走ります。

扁桃炎によって喉の奥が痛い事もあります。喉の中心部から口の中にかけてモヤっと火照っている感じです。

小さなお子さんだとパカっと口を開けるような仕草が多くなるかもしれません。
熱さ、痛さを逃がしたいが為にそうしてしまうのです。

ヘルパンギーナなどエンテロウイルス属のウィルスは腸管にいます。

この菌は症状が治まっても、排泄物(ウンチです!)から
3-4週間に渡って排出されます。

その為、エンテロウィルスの感染症の方が家族にいた場合、
トイレを共同で使っているので
感染するリスクが3-4週間の間あるという事になります。

また、罹患者が赤ちゃんの場合、
排泄物のお世話をするお母さんなどは感染のリスクが高まりますね。

つまり、ヘルパンギーナの「うつしあい」が家族間で
「長期的に」行われる可能性があるという事なんです。

それは夏だろうと冬だろうと
菌が生きている状態であれば起こりえます。

ヘルパンギーナは夏の風邪と言われていますが、
かならずしも夏にしか罹患しないとうい事は無いんですね。

 

ヘルパンギーナの治療法とは?

冬のインフルエンザなどが流行している時期に
同じように高熱を発症するヘルパンギーナを発症している場合、
その診断が難しい場合があるようです。

冬に発症する病気で、溶連菌、インフルエンザ、
マイコプラズマ肺炎は検査の結果によって処方するお薬があります。

診断がつかない場合、まず、それらを疑い、
検査を受ける事があるかもしれません。

ロタウイルス性下痢症(乳幼児嘔吐下痢症)や
RSウイルス感染症なのかヘルパンギーナなのかの診断が出来なかった場合、
結局はどれも対処療法になるからなんですね。

決定的な治療方法が無いヘルパンギーナを治療するには
第一に安静にする事です。

特に口の中に水疱が出来ている場合、
それが熱をもって熱い為、食が進みません。

脱水症状に留意して、ゼリーや喉にしみにくい、
食べやすいものをとにかくお腹に入れるようにするといいですね。

また、特にお子さんの高熱の際気を付けたいのが熱痙攣です。
白目をむいてガクガク震えだしたり、手
足をつっぱった状態が3分続く場合や、
2回以上繰り返す場合は病院を受診して下さい。

 

まとめ

ヘルパンギーナを引き起こす、
エンテロウィルスは腸管ウィルスとも言われるウィルスで、
腸管で増え、3~4週間も滞在する為、感染可能期間が長いんですね。

昔の家屋は「トイレに行くのが寒くて嫌だ」と
家族が口にするほど寒々しいところにありましたが、
最近はトイレも暖か。快適な環境が増えました。

井戸水を飲まなくなって抗体も出来ずらくなっていますので、
腸管ウィルスへの抵抗力は現代人は弱いかもしれませんね。

対処療法しかない「ヘルパンギーナ」にかかったら、
無理せず休んで安静にするようにして下さいね。